Candy MachineでNFTをデプロイするのに掛かる金額【Solana】

「10,000枚のNFT画像を Metaplex の Candy Machine を使って Solana 上にデプロイしたらいくらになるのか?」

を調べた結果メモ。

これを書いているのはSolanaを調べ始めたばかりの初心者です。
なので間違ってたらコメントで指摘してもらえると嬉しいです!!🙇‍
  • デプロイする側:
    • Arweaveの使用料金:
      →1,600円くらい(1枚600kb計算)
    • Candy MachineアカウントのRENT代:
      →80,000円くらい(アカウント削除したら戻ってくるので実質無料)
    •  ホワイトリスト(spl-token)の配布代
      →0.002sol/人 × ホワイトリストを配る人数分 
  • mintするユーザー:
    • 1回あたり100円~300円くらい
      (metadataの大きさによって変化すると思われますが最低でも100円くらい)

手数料 → 4つ

SolanaでNFTのデプロイするのに掛かる手数料は、以下の3種類があります。

  • トランザクション手数料
  • RENT代
  • 分散ストレージ代(例:Arweave)

 

ホワイトリストを配布する場合は

  • ホワイトリスト配布代(spl-token配布代)

もかかります。

 

1つずつ見ていきます。

💰トランザクション手数料

まず、トランザクション手数料は「処理してやるから金よこせ」な手数料です。

たとえるなら事務手数料的なやつで、どんな処理をするのでも絶対にかかるやつです。
公式サイトでもリアルタイム表示されていますが、大体0.025円くらいです👇

solana-transaction-fee

 

以下の2つに該当するほど上がっていくと思われますが

  • トランザクションに関係するアカウントが多い
  • トランザクションに含まれるインストラクションの数や内容が多い

上がったとしても0.05円とかなので無視できるレベルです。

そして、これは今後Solanaの利用人口が激増したとしても変化しないと思われます。

💰RENT代

次にRENT代ですが、これはザックリ言うと「データ保持してやるから金よこせ」な手数料です。

普通のトークンアカウントだと0.002sol(10円くらい)ですが、Candy Machineのmeta dataアカウントの場合、何体のNFTをデプロイするかによって価格が大きく変わってきます。

具体的に言うと、以下のような感じです👇

  • 3体:0.01096sol(50円くらい)
  • 100体:0.17solくらい(850円くらい)
  • 10,000体:17solくらい(85,000円くらい)

参考:Fee Calc(計算サイト)

 

このように数が多くなるに連れて金額が高くなる理由は、10,000枚分の「このNFTはこんな情報を持ってるよ」な情報をmeta dataアカウントが所持する必要があるからです。

ただし、RENTはあくまで保証金のようなものなので、アカウントを削除したときには返却されます。公式サイトにも「Candy Machineのアカウントはmintが終わった後は用無しなので削除していいよ。そしたらRENT代は返却されるよ」(意訳)と書かれてます👇

参考:Withdraw Rent | Metaplex Docs

 

あとこれはmintするユーザーが払う金額でもあります。mintするユーザーは

  • Associated Token Account
  • Metadata Account(Mint Account)
  • Metadata Account(Master Editionとかを保持するアカウント)
  • Token Account

を作る必要があるので、少なくても100円~くらいかかりそうです。

💰分散ストレージ代

3つ目に分散ストレージ代ですが、これは「画像保存してやるから金よこせ」な手数料です。

分散ストレージの選択肢としては

  • IPFS
  • Arweave

の2つがあります。

 

違いとしては、以下のような感じです。

  • IPFS:
    →Arweaveより安いけど、継続的にお金を払わないと削除される
  • Arweave:
    →最初に払う金額はちょっと高いけど、一度払うと永久(最低でも200年間らしい)保存してくれる

 

IPFSでも「俺らに預けてくれたら永遠に保存してあげまっせ!」なピン留めサービス(例えばPinataやnft.storageなど)がいくつかありますが、これらのサービスに頼るというのは「中央集権的なサービスに頼っている」というのと同義なので、WEB3.0の思想的にビミョウです。

そんなわけで、Arweaveの方がWEB3.0の思想的に合っています。

なのでここではArweaveを使用するものとします。(というかSolana自体も自身のブロックチェーンの元帳データをArweaveに保存しているみたいなので、完全にArweave推しのようです)

Arweaveの場合、以下のサイトで金額を計算できます。
https://arweavefees.com

 

ここでは例として、以下の画像をNFTとしてデプロイするものとします。

このとき、デプロイする画像の品質についてですが
参考までにOpenseaのSolanaチェーンの全期間ランキング1~3位のNFT画像を見たところ、

  • 1位:2000 x 1999(24bit)
  • 2位:3014 x 3014(32bit)
  • 3位:1000 x 1000(32bit)

という品質でアップされてました👇

 

なので、ここではさきほどの画像を 1000×1000(24bit)として書き出すものとします。

 

そうしたら、ファイルサイズは約 600kb になったとします。

すると

600kb/枚 × 10,000枚 = 6GB

となります。

これをさきほどのサイトに打ち込むと、料金を算出できます。

arweave-price

▲14ドルくらいらしい

💰ホワイトリスト配布代

最後にホワイトリスト配布代です。

例えば、100人にホワイトリストを配布したい場合、以下のような流れでSPLトークンを配布して

  1. SPLトークンを発行する
  2. 発行したSPLトークンの供給数を100にする
  3. ホワイトリストを100人に配る

candy machineの config.json の whitelistMintSettings プロパティ→ mint プロパティにSPLトークンのアドレスを記入しておくことで、ホワイトリストが設定できますが

このとき、「ホワイトリストを100人に配る」を行うときに、100人分のAssociated Token Accountを作成する必要があります。

この作成に、大体0.002sol/人のRENTがかかります。これが配布代です。

参考:Creating A Whitelist Token With Candy Machine V2 | by Nwosu Rosemary | Medium(ホワイトリストの設定手順が書かれた記事)

 

 

おわり

 

そのほか参考にしたサイトなど:

How much is the rent/fee for a metaplex candy machine? : solana

candy machine – Minting NFTs in Solana. Transaction fees – Stack Overflow

Dapp
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この記事を書いた人
penpen

1991生まれ。WEBエンジニア。

技術スタック:TypeScript/Next.js/Express/Docker/AWS

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