JPG画像に埋め込まれているdpi値は何のために存在するのか?

▲とあるカメラで撮影したJPG写真のプロパティ。

 

この「総画素数」と「解像度」ってよォ~~~~~~

 

総画素数のほうは分かる。スゲー分かる。

「どれだけ高画質か」を知るための大事な指標だからなァ

 

だが

  • 水平方向の解像度 350dpi
  • 垂直方向の解像度 350dpi

この2つはどういう意味なんだああ~~~~っ!?

dpiってのは印刷するときに”自分で”決めるもんだろうがよーーーーーーッ!!

ナメやがってこの言葉ァ!! 超イラつくぜぇ~~~~~ッ!!

dpiとは?

それはさておき、dpiって「1インチあたりどれだけドットが存在するか」という”密度の単位”ですよね。

つまり

  • 水平方向の解像度 350dpi
  • 垂直方向の解像度 350dpi

というのは要するに「私を印刷する際は1インチあたり350ドットで印刷してくださいね!」ってこの画像が自分から言ってるようなもんですよね。

なんかそれっておかしな話ですよね。

だって「なんでお前の指図を受けにゃならんのだ」って話じゃないですか?

 

てかそもそも、上の画像の総画素数は6000×4000っていう風に垂直方向のほうが短いんだから、それに合わせて

  • 水平方向:350dpi
  • 垂直方向:233dpi

とかにすべきなんじゃないの?

どういう基準で350dpiって決めたんだ、この画像を撮影したカメラは。。

画像のdpiの存在意味は?

・・と思って色々調べてみたら、私と同じように考えている人がいるらしく、以下のような記事を見つけました。

カメラがJPGで報告するdpi番号には意味がありますか?

 

この記事によると、やはり画像のdpi値は無意味らしい↓。

JPEGファイルに書き込まれる値は任意であり、本質的には意味がありません。

数字はランダムなフィラーです。カメラは印刷するサイズを知らないため、意味はありません。

ほとんどのカメラのデフォルトは72で、これはEXIF標準に従ってデフォルト値です。一部のカメラでは、自分で設定できます。この場合も、まったく同じサイズでトリミングせずにすべての画像を印刷しない限り、ほとんど意味がありません。

現在のほとんどのデジタル環境では、カメラによって画像メタデータで報告されるDPIには実際の意味はありません。

 

やっぱそうだよねー。意味ないよねー。

じゃあ何のために画像にdpiが埋め込まれるんだ?と思ったら、以下のような理由かららしい。

スキャナーからの画像については、dpiフィールドが本当の意味を持っていることがわかったので、そのフィールドがそこにあるのです。

一部のデスクトップパブリッシングソフトウェアまたはワードプロセッシングソフトウェアはこの値を読み取り、ページのデフォルトのスケーリングに使用することに気づいた人もいます。ですから、その意味では「意味」があると思いますが、元の値には意味がないため、これは本当に誤った適用であると主張します。sayingにあるように、ゴミを入れ、ゴミを出します。

現在、別の世界では、標準が標準の印刷サイズに関連している可能性があります。または、カメラは画像の実際の詳細を推定し、推奨される最大印刷サイズを与えることができます。しかし、そのいずれも当てはまりません。実際には、これらの値は無意味であり、ファイルを開くときに一部のソフトウェアがそれらに基づいて仮定を行っている場合でも、無視する必要があります。

 

1つは、スキャンした画像のためらしい。

たしかにスキャンした画像については、dpiは分かったほうが良いですよね。

dpiと総画素数が分かれば、おのずと「スキャンした紙の実サイズ」も分かりますからね。

 

2つ目は、エクセルやワードなどのソフトで画像を配置する際にdpi値を使うかららしい。

例えば、以下の2つの画像はどちらも「981×654」という総画素数を持つ画像ですが、dpiはそれぞれ異なります。(デジカメで撮影した画像をGIMPで読み込んでdpiを変えて出力したものです)

▲dpi値:100 ▲dpi値:350

 

この2つをワード(LibreOffice Writerですが)に貼り付けてみると

それぞれ以下のように結果が異なります。(実際にダウンロードしてみて貼り付けてみてください)

▲上に配置したのは350dpiの画像。下に配置したのは100dpiの画像。

 

まぁそんなわけで、このように一部のソフトでは画像を配置するのにdpi値を使うわけですが

そもそも「カメラで撮影した画像に埋め込まれているdpi値はテキトーな値なので、このテキトーな値を使って画像を配置する意味がそもそもないよねー」って話です。

 

例えば、私が持っているp30 lite というスマホで撮影した写真は

  • dpi:96
  • 総画素数:5632×4224

という感じで、十分すぎる総画素数を持っているにも関わらず、dpiは「96」とかなり低めに設定されていますが

 

もう1つのSony α5100というミラーレスで撮影した写真では

  • dpi:350
  • 総画素数:6000×4000

という感じで、さきほどのスマホの画像と総画素数がほとんど変わらないくせに、dpiは「350」と高めに設定されています。

 

何を根拠にこのようなdpiを設定しているのか、はなはだ疑問です。

いやまぁ、100歩譲ってSonyの方はわかるんですよ。350dpiって印刷業界では「これが標準だよね」ってdpiらしいので。

でも96dpiってなんなの?どういう基準で決めてるの?

さっきのサイトによると、72は「これは意味のない値やで」ってことを暗に示唆してるらしいけど、そういう意味のある数値でもないっぽいし。。

EXIF規格では、72は(まだ無意味な)デフォルトであることを示唆しているようです。

まとめ

・スキャナで取り込まれた画像のdpi値には意味がある。

・デジカメで撮影されたJPG画像に埋め込まれているdpi値にはほとんど意味がない。ほとんどというか100%意味がない。(と思う。)

 

おわり

その他
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この記事を書いた人
penpen

1991生まれ。WEBエンジニア。

技術スタック:TypeScript/Next.js/Express/Docker/AWS

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