Windows版Docker|3種類の違い

調べたことメモ。

大前提

まず大前提として、

DockerはLinux上でしか動きません。

 

大事なことなのでもう一度言います。

DockerはLinux上でしか動きません。

 

え?でもMacやWindowsでも動いてるじゃん?

と思うかもですが、厳密に言うとDockerは動作するために「Linuxのカーネルが必要」なのであって「Linuxが必要」というわけではないのです。

なので、Linuxカーネルさえ別途用意してやれば、WindowsやMacでもDockerを動かせる・・・という理屈です。

違い

2021年8月現在、Windows版の Docker には以下の3種類があります。

Docker DeskTop
(WSL2版)
Docker DeskTop
(Hyper-V版)
Docker Toolbox
Linuxカーネルの提供元 Microsoft社 Docker社
仮想化ソフト Hyper-V
(一部機能?)
Hyper-V VirtualBox
エディションの制限 なし Windows Pro以上
(興味がないので調べてませんがおそらく制限はないと思われます)
OSのバージョンの制限 ver2004以降 Build16299以降

文章でザックリ

3つの違いを文章でザックリ言うと以下のとおりです。

  • Docker DeskTop(WSL2版)
    Microsoftが用意してくれたLinuxカーネル(WSL2用にカスタマイズされた奴)を使ってDockerを起動するやで!
    仮想化にはHyper-Vを使うやで!
    (WSL2のLinuxカーネルを使う場合は、HyperーVを使う際のOSエディションの制限が受けないのだ!😀)
  • Docker DeskTop(Hyper-V版)
    Docker社が自分で用意したLinuxカーネルを使ってDockerを起動するやで!
    仮想化にはHyper-Vを使うやで!
    (自前で用意したOSを使う場合は、HyperーVを使えるOSエディションが制限されてしまうのだ!😫)
  • Docker Toolbox
    Docker社が自分で用意したLinuxカーネルを使ってDockerを起動するやで!
    仮想化にはVirtualBoxを使うやで!
    (Microsoftにはまったく頼らんで!😑)

 

現状、Docker Toolboxを使うメリットはないので、Docker DeskTop一択という状況です。

(Docker DeskTopは、Docker公式ページからダウンロードできます)

 

さらにDocker DeskTopの中でも、WSL2版一択という状況です。

なぜなら、Docker自身も「WSL2版がおすすめだよ」と言ってますし、WSL2版ならOSのエディションに限らず誰でも使えるからです。

図解

図解すると以下のような感じです。

Windows版Dockerの3種類の違い

このように、実際に3種類のソフトがあるというわけではなく、

  • Docker Desktop
  • Docker Toolbox

という2種類のソフトがあり、Docker Desktopの方に

  • WSL2版
  • HyperーV版

という2種類の機能が内蔵されている・・・という感じになっています。

Use the WSL 2 based engine(Windows Home can only run the WSL2 backend
▲Docker Desktopの設定画面。

このチェックを外すと、おそらくHyper-V版で動くようになりますが、私はHomeエディションを使っているのでチェックが外せなくなってます。

  • Use the WSL 2 based engine (Windows Home can only run the WSL2 backend)
    →「HomeエディションだとWSL2版しか使えません!」
  • WSL 2 provides better performance than the legacy Hyper-V backend
    →「Hyper-V版よりWSL2版のほうがパフォーマンスに優れてます!」

 

 

おわり

 

参考にした本:

仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん | 小笠原種高 |本 | 通販 | Amazon

仮想環境
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この記事を書いた人
penpen

1991生まれ。WEBエンジニア。

技術スタック:TypeScript/Next.js/Express/Docker/AWS

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