「知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト」という本を読んだ。
結論からいうと、微妙だった。
書評
書いてる内容は良いんだけど、気になる部分が多すぎて「うーん・・・」って感じでした。
どんな本か
- ソフトウェア開発における「テスト」の基本的な考え方を学べる本
- たとえば「テストってこういうことをやるよ」「テストはこんな感じのことをやるよ」「テストにはこんな考え方があるよ」「こんな感じでテストしていったらいいよ」のようなことが学べる
- 大きな組織だと、「テスト担当者」や「テスト部署」などがあって、そんなに大掛かりにテストするのかーという学びがあった。(私が勤めているスタートアップと雲泥の差)
- たとえば「探索的テスト」「同値分割法」「ホワイトボックステスト」「ブラックボックステスト」のような、雰囲気でテストを書いてる弱弱プログラマは、こういう基本的な用語や考え方を知らなかったりすると思うので、こういうのを体系的に学べるのが良い
読者想定
- たぶん実務経験半年とかそれくらいのレベルの人
- プログラミングをやったことがない”ガチ初心者”でも、読もうと思ったら読めると思うけど、たぶんそういう人には難易度が結構高いし、意味を理解できたとしてもそもそもテストのありがたみが分からない気がする。
読むのにかかった時間
- 4時間くらい
不満だった点
- 筆者の自分語りが多すぎる
- 筆者がお世話になった2人のプログラマ(cem kanerとか)について、「昔こういうことでお世話になったんだぜ俺」的な内容に丸々2ページくらい使われてたりして「正気か?」ってなった。
- 「筆者の書きたいことではなくて、読者の知りたいことを書いてくれーーー!!」ってなった。
- その他にも、すきあらば自分語りが出てきてうんざりした。
- 筆者自体は情報工学博士であり、Microsoftなどの著名な企業で働いた実績もあり、テストのスペシャリストらしいので、すごい人なのだと思うのだけど、もっと自分を抑えてほしかった。
- 全体的に文章が読みにくい
- 推敲してない感がある。
- あと幼稚な文章が多くて気になった。
- 文章できちんと「図1-1」のように示してほしかった
- 図の下に図1-1のように書かれているのに、本文中には「図1-1」という書き方ではなく、「以下の図をご覧ください」のように書かれていたり、図自体の説明がなかったりした。
まとめ
全体的に、筆者が悪いというより、編集者が悪い気がする。
「この部分は削ったほうが良いです」とか「この文章はもっとこうした方が分かりやすいです」とか言ってれば、めちゃくちゃ良くなっただろうに・・・。
編集者に殺された残念な本でした。
この筆者が書いた最新の本として、以下もあるみたいなので、次はこっちを読んでみます。
おわり
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