thirdwebを使うメリット・デメリット

以下の2つのメリット・デメリットを調べた結果メモ。

  • thirdwebを使ってETHチェーンにNFTをデプロイしてmintサイトを作る
  • thirdwebを使わずにETHチェーンにNFTをデプロイしてmintサイトを作る

結論から

結論からいうと、2022年内においてはthirdweb一択だと思われます。

なぜならthirdwebを使うデメリットがないからです。

メリット・デメリット

以下、thirdwebを使うメリットです。

  • コントラクトを書かなくていい
    • GUI上でポチポチしていくだけなので、非エンジニアでも可能です。
    • あと外部機関から監査されているコントラクトなので、セキュリティ的にも良さげ。
    • 自力でデプロイする場合でも、シンプルなERC721トークンをデプロイするだけならそこまで面倒ではないですが、ホワイトリスト周りとリビールを実装するとなると面倒になります。この2つについては標準化されてるわけじゃないので自分で実装する必要がありますし、ホワイトリストについてはマークルツリーとかを使わないとめちゃくちゃガス代が高くなるっぽくて、それも考慮するとなるとバックエンドのサーバーとかも立てる必要があるっぽいですし、色々手間です。
  • ガス代が安い
    • thirdwebはproxyコントラクトを使っているので、自力でデプロイする場合と比較するとガス代も安い。
    • proxyコントラクトというのは要するに「トークンなんてほとんどが同じ機能なんだから共通する部分だけをあらかじめ別のコントラクトとして切り出してデプロイしておいて、独自の部分だけ新しくコントラクトとしてデプロイすればガス代を安くできるじゃん」みたいなやつです。

      ▲2022年08月13日のガス代。合計10ドルくらいしかかからない。
  • フロントエンドのコーディング量が少ない
    • フロントエンドもすでにテンプレ集が用意されているので、それを少しいじるだけでOK。
    • しかも、デザインにそんなに凝らないのであれば、iframeの埋め込みも用意してくれてます。その場合はコーディングの必要すらありません。
  • IPFSにアップロードする料金が不要
    • たとえば自分で画像をアップロードする場合、Pinataのようなピン留めサービスに依頼してIPFSにアップロードする必要がありますが、仮にPinataを使うとすると、画像枚数が100枚を超える場合は月2,000円かかります。
  • ロイヤリティが無料
    • 2022年中はロイヤリティ(二次流通したときの手数料)が無料。
    • なので本当に完全無料で使うことができます。
  • リビール作業やホワイトリストの登録作業が楽チン
    • GUIから操作できるので分かりやすい。
  • claimの設定がかんたん
    • たとえば「1月1日はホワイトリストユーザー限定で0.1ETHで販売して、1月2日からはpulic saleで0.2ETHで販売」みたいな設定も、GUI上から簡単に設定できます。
  • SDKが充実してる
    • 便利なSDKがいろいろ用意されてます
  • thirdwebの管理画面のソースも公開されてる

 

このようにメリットだらけな上に、2022年中はデメリットが一切ないので、thirdweb一択な感じです。

ただ、2023年になるとロイヤリティが無料じゃなくなるぽいので、2023年以降は以下のようにした方が良い気がします。

  • ブロックチェーンに強いエンジニアがいる場合
    →自力で書く  
  • プロジェクトの規模が大きくて、ロイヤリティ手数料がかなり見込める場合
    →エンジニアに依頼するなどして自力で書く 
  • ロイヤリティ手数料があまり見込めない場合
    →thirdwebを使う

自力で実装する場合

また、自力で実装する場合でも、ほかのプロジェクトのリポジトリをフォークして使わせて貰ったほうが良さげです。

1から自力で実装するのは非効率だしセキュリティ的にも危なすぎますし、どうせ他のプロジェクトも同じことしかしてないでしょうから、どこか信頼できるプロジェクトのリポジトリをフォークさせてもらって、ちょろっとコントラクトの中身を変えて使わせてもらうほうが良さげです。

例えば、はやっちさんのNFTboilとか良さげです。

 

ただ、海外のリポジトリを探せば、もっとフォークされてて人気のリポジトリがある気がするので、そちらを探したほうが良い気がします。(はやっちさんのリポジトリが悪いと言ってるわけではなく、「もっと色々な人の目に使われているコントラクトのほうが相対的に安全なのでは?」という意味で言ってます)

 

自分はイーサとSolanaしか知らないのですが、Solanaの場合はコントラクトを書かなくても公式が用意してくれている「Candy Machine」というツールを使えば、コマンドラインでの操作だけでデプロイまで行けます。(現時点ではthirdwebはSolana非対応)

Candy Machine v2を使ってSolana上にNFTをデプロイ&mintサイトを作るまでの手順

指摘求む

・・・はい、というわけで自分はこの記事のような感じで理解したのですが

「ここ間違ってるよ」などの指摘などがある場合はコメントしていただけるとうれしいです!!🙇‍♂(いろいろ調べたつもりなのですが合ってるか不安なので)

 

 

おわり

Dapp
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この記事を書いた人
penpen

1991生まれ。WEBエンジニア。

技術スタック:TypeScript/Next.js/Express/Docker/AWS

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