NVIDIA社のGPU、GeForceシリーズの
- スペックの見方
- 選び方
などについて紹介します。
スペックの見方
以下の表記を例に、スペックの見方を紹介したいと思います。
NVIDIA GeForce RTX2080Ti / 11GB (3スロット専有/DisplayPort×3,HDMI×1,USB Type-C ×1)
NVIDIA(メーカー名)
そのままの意味です。
NVIDIAの他には「AMD」があります。
GeForce (シリーズ名)
NVIDIAが販売しているGPUの
- GeForce・・・
→ゲーム用(DirectX用)
- Quadro・・・
→3DCG、動画編集用(OpenGV用)
の2つのうち、前者の「GeForce」です。
RTX2080Ti(GPUの型番)
これが「GPU」の型番を指します。
ようするに「どれだけの性能を有するか」を知ることができる表記です。
NVIDIAのGeForceシリーズでは、ザックリと以下のような規則で型番が決まります。
RTX 2080 Ti │ │ │ ↓ │ │ │ 「無印版より高性能だよ!」という意味(NVIDIAのGeForceシリーズの「Ti」とは?) │ │ ↓ │ │ GPUのシリーズ内番号 │ │ この数値が高いほど高性能(10が一番下で、90が一番上) │ ↓ │ GPUのシリーズ │ この数字が高いほど最新(今現在だと1~20まで。20が一番高性能。) ↓ GPUのグレード GS → GT → GTS → GTX → RTX という順番になる (RTXが最新でGSが古い)
基本的に
- 「GPUのグレード」が最新なほど・・
→高性能 - 「GPUのシリーズ」が最新なほど・・
→高性能 - 「GPUのシリーズ内番号」が大きいほど・・
→高性能
となります。
むりやり計算式に直すとしたら、GPUの性能は
GPUのグレード × GPUのシリーズ × GPUのシリーズ内番号 = GPUの性能
のような式で決まるということです。
ちなみにですが
2つのGPUを比較するとき、パッと見で「どちらのGPUのほうが高性能なのか?」は判断するのはすごく難しいので、Googleなどで「GPU ベンチマーク」などで検索するのをオススメします。
というのもですね
例えば
- GeForce GTX 1060 より GeForce GTX 980のほうが高性能
という風に、「GPUのシリーズ 」が最新であっても「GPUのシリーズ内番号」が大きいGPUに性能が負けることもありますし
- GeForce RTX 2070 より GeForce GTX 1080のほうが高性能
という風に、「GPUのグレード」が最新であっても「GPUのシリーズ 」が最新のものに負けることもあるんですよ。
なので「どちらのGPUが高性能なのか」を正確に知りたい場合は、Googleなどで「GPU ベンチマーク」などで検索しましょう。
11GB(ビデオメモリ)
描画する際に使えるメモリの容量です。
ビデオメモリ(VRAM)というと、パソコンのメインメモリ(RAM)と勘違いしがちですが
それぞれ以下のように違います。
- ビデオメモリ(VRAM)
→グラフィックボードで描画する際に使われる
- メインメモリ(RAM)
→パソコンで様々な処理をする際に使われる
(また、グラフィックボードを搭載していない場合は、描画する際にも使われる)
メモリのページで紹介しましたが、メモリーは「動作を早くするパーツ」ではなくて「動作を遅くしないためのパーツ」です。
ビデオメモリも同じで、「容量があればあるほど動作が早くなる」というものではなく、パソコンが必要とするメモリ容量さえあれば、それ以上の容量は不要です。
なので、自分の用途にあったビデオメモリ容量を選びましょう。
3スロット専有(スロットの使用数)
グラフィックボードは、
マザーボードのPCI Express x16という「スロット」にカチャッとはめるだけで取り付けできます↓。
しかし、グラフィックボードによっては、
- 本体の大きさがデカすぎ
- ファンがデカすぎ
などが原因で、他のスロットを専有してしまうものがあります。
(要するに「電車でデブが二人分の座席を取ってしまう」みたいな感じ)
そのようなグラフィックボードでは「2スロット占有」みたいに書かれていることがあります。
例えば、以下のグラフィックボードは、2スロットを使用し3スロット分を専有します↓。
通常のグラフィックボードは1~2スロットしか専有しませんが
高性能なグラフィックボードだと3~4スロットを専有することがあります。
なので、グラフィックボードを増設したい場合は、「自分のパソコンにスロットの空きがあるのか」を確認するようにしましょう。
DisplayPort×3,HDMI×1,USB Type-C ×1(映像端子)
映像を出力するための端子です。
- DisplayPort:「DisplayPort端子で出力できるよー」という意味
- HDMI:「HDMI端子で出力できるよー」という意味
(USB Type-Cだけは「VirtualLink」というVR機器用の規格なので、ここでは無視します)
例えば、
- 自分の持っているディスプレイの入力端子・・・HDMIのみ
という場合は、グラフィックボードの出力端子もHDMIが付いていないと出力することができません。
なので、自分の持っているディスプレイの入力端子に考慮して、グラフィックボードを購入しましょう。
以上、参考になればうれしいです!
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