グラフィックボードのクロックジェネレータとは?

このページでは、グラフィックボードのクロックジェネレータについて紹介します。

グラフィックボード → クロックジェネレータが組み込まれている

グラフィックボードやマザーボードにはクロックジェネレータという回路が組み込まれているのですが

クロックジェネレータの数によって、マルチディスプレイできる数が決まります。

「クロックジェネレータってなにそれ?」と思う人が大半だと思うのですが、ここでは「そういうものが組み込まれているんだなぁ」程度の理解でOKです。

 

例えば

  • クロックジェネレータが2つ・・・
    →最大2つまでディスプレイを描画できる
  • クロックジェネレータが4つ・・・
    →最大4つまでディスプレイを描画できる

という感じです。

▲クロックジェネレータが2個しかない場合、2つまでしか出力できない。(DVIーDをディスプレイに繋ぐと、逆にHDMIのどちらかが使えなくなる)

DisplayPort → クロックジェネレータなしで描画できる

ただし、DisplayPortだけは例外です。

DisplayPortはクロックジェネレータなしに描画できます。

▲DisplayPortはクロックジェネレータなしで送信できる。

 

また、DisplayPortからHDMI(DVI)に変換する場合、以下のどちらのケーブルを使うかによってクロックジェネレータが使われたり使われなかったりします。

  • アクティブケーブル・・・
    →クロックジェネレータがケーブルに内蔵されている
    (なのでグラフィックボードのクロックジェネレータは使用されない)

 

  • パッシブケーブル・・・
    →クロックジェネレータがケーブルに内蔵されていない
    (なのでグラフィックボードのクロックジェネレータが使用される)

     

    基本的にディスプレイを2つだけ繋ぐだけなら、パッシブケーブルを使っておけば問題ないですが

    ディスプレイを3~4つを繋ぐ場合は、クロックジェネレータの数に応じてアクティブケーブルを使ったほうが良いです。

     

    関連DisplayPortのアクティブとパッシブの違い|メリット・デメリット

    関連DisplayPortのシングルモードとデュアルモードの違い

    クロックジェネレータの数=グラフィックボード製造メーカーが決める

    「クロックジェネレータを何個組み込むか」は、グラフィックボードを製造しているメーカーが決めます。

     

    基本的に

    端子の数 = クロックジェネレータの数

    なグラフィックボードが多いです。

     

    ですが、グラフィックボードによっては

    • 映像端子の数:4
    • クロックジェネレータ:3

    みたいに「クロックジェネレータより映像端子の数のほうが多いグラフィックボード」もあったりします。

     

    クロックジェネレータの数は、グラフィックボードの仕様に書いていないメーカーばかりなので

    • メーカーに直接問い合わせる
    • 自分で基盤を見て確かめる
    • ネットで「自分のグラフィックボードはディスプレイをいくつまで接続できるのか?」を調べる

    という3つの方法いずれかで確かめることができません。

    まとめ

    というわけで

    ・クロックジェネレータは、ディスプレイに描画するのに必要なもので、1つの端子につき1つのクロックジェネレータが使用される

    ・だけど、DisplayPortだけは例外で、クロックジェネレータは使用されない

    ・ただし、DisplayPort→HDMIなどに変換する際に、パッシブケーブルを使用すると、クロックジェネレータが使用される。(アクティブケーブルを使用するとクロックジェネレータは使用されない)

    という内容でした!

    以上、参考になればうれしいです!

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