DVI-I・DVI-D・DVI-Aの違い

映像端子であるDVIには

  • DVI-I
  • DVI-D
  • DVI-A

という3種類があります。

このページでは、この3つの違いについて紹介します。

違い

デジタル or アナログ

それぞれ以下のように異なります。

  • DVI-I:デジタルアナログの両方を送れる
  • DVI-D:デジタルを送れる
  • DVI-A:アナログを送れる

 

画質で言うと

  • DVI-D:デジタルで映像を送れる
    →綺麗
  • DVI-A:アナログで映像を送れる
    →汚い 
  • DVI-I:デジタルで映像を送った場合
    →綺麗
  • DVI-I:アナログで映像を送った場合
    →汚い

という感じです。

ただし、「汚い」と言っても、あからさまに「きたねえ!」と感じるレベルではなく、「デジタルに比べるとまぁ汚いよねー」と少し感じるレベルです。

端子の形状

最初に3種類と言いましたが、DVIは「端子」と「ケーブル」で種類が以下のように異なります。

  • DVI端子=3種類
  • DVIケーブル=5種類

 

DVI端子は、最初に書いたように

  • DVI-I
  • DVI-D
  • DVI-A

の3つです↓。

▲パソコンやディスプレイに装備されているDVI端子は、この3種類のどれか

 

次に「なぜケーブルは5種類あるか」という話ですが、その理由は

「DVI-D」ケーブルと「DVI-I」ケーブルには

  • シングルリンク
  • デュアルリンク

という2種類がそれぞれあるからです。

 

なので、それを含めると、DVIケーブルには

  • DVI-I(シングルリンク
  • DVI-I(デュアルリンク
  • DVI-D(シングルリンク
  • DVI-D(デュアルリンク
  • DVI-A

という5種類があります↓。

▲DVIケーブルは、この5種類のどれか

 

「どれがどれか分からない!」という人は

「シングルリンクのケーブルは真ん中の6ピンが歯抜けになっている」

「アナログに対応しているDVI-AとDVI-Iは、4つのピンが追加されている」

「DVI-Aは変な形」

と覚えると良いと思います。

 

解像度の違い

対応している最大解像度は

  • DVI-I(シングルリンク
    →1920×1200まで
  • DVI-I(デュアルリンク
    →2560×1600まで
  • DVI-D(シングルリンク
    →1920×1200まで
  • DVI-D(デュアルリンク
    →2560×1600まで
  • DVI-A
    →2048×1536まで

    です。

     

    シングルリンクなら1920×1200まで。

    デュアルリンクなら2560×1600まで。

    DVI-Aは2048×1536まで。(VGAと同じ)

     

    DVIだと4K(3840×2160)ディスプレイを映すのはムリということですね。

    ただし、DVIでも、リフレッシュレートという「1秒間に何回画面を更新するか」みたいな値を33Hzくらいまで下げれば、4Kを表示させることができるらしいのですが

    33Hzってパソコンを操作してて「もっさりしててイライラするなぁ・・」と感じるレベルなので、実用性はあまりないと思います・・。

    (4Kを映したい場合は、素直にHDMIケーブルかDisplayPortケーブルを使いましょう)

     

    また、リフレッシュレートを下げることで4Kまで対応可能ですが、パソコンやディスプレイが4kまで対応しているとは限りません。

    例えば、「リフレッシュレートを下げても最大対応解像度は2560×1600のままだよ~」みたいなパソコンあります。

    互換性

    DVI端子にはそれぞれ互換性があります。

     

    具体的に言うと

    • DVI-I端子には・・・
      →DVI-I(シングルリンク)ケーブル
      →DVI-I(デュアルリンク)ケーブル
      →DVI-D(シングルリンク)ケーブル
      →DVI-D(デュアルリンク)ケーブル
      →DVI-Aケーブル の5種類が挿せる
    • DVI-D端子には・・・
      →DVI-D(シングルリンク)ケーブル
      →DVI-D(デュアルリンク)ケーブル の2種類が挿せる
    • DVI-A端子には・・・
      →DVI-Aケーブル の1種類が挿せる

      という感じです。

      ちなみに、「DVI-Iケーブルって何のために存在するの?DVI-Dケーブルだけで十分では?」と思うかもしれませんが、そのとおりです。

      DVI-Iケーブルは、「ディスプレイにVGA端子しかない!」みたいな場合に、DVI-I→VGAというふうに変換するためだけに存在しているようなケーブルです↓。

      今のパソコン=ほとんどがDVI-D

      ▲DVI-D(シングルリンク)

      今現在(2018年1月)、

      市販されているパソコンに装備されているDVI端子のほとんどは「DVI-D」です。

       

      おそらくですが

      アナログ接続の「DVI-A」なんて今更需要ないでしょ!

      「DVI-A」の需要がないってことは「DVI-I」も不要だよね!「DVI-D」で十分だよね!

      みたいな時代の流れから、「DVI-D」を搭載するパソコンばかりになってきているんだと思います。

      ちなみに今現在では、「DVI」とだけ書かれている場合、「DVI-D」のことを指していることが多いです。

      DVIケーブルの商品例

      「どれを買えばよいのか分からない!」みたいな人向けに、具体的な商品を紹介したいと思います。

      まず、「DVI-D」端子が搭載されていて、「1920×1080以下の解像度で大丈夫だよ!」みたいな場合は、以下のDVI-D(シングルリンク)ケーブルでOKです。

       

      次に、「DVI-D」端子が搭載されていて、「1920×1080以上の解像度を映したいよ!」という場合は、以下のDVI-D(デュアルリンク)ケーブルを使いましょう。

      ちなみに

      • DVI-D(シングルリンク)ケーブル
      • DVI-D(デュアルリンク)ケーブル

      の2つは、どちらも大して値段が変わらないので(2019年1月現在)、どうせだったらDVI-D(デュアルリンク)ケーブルを購入した方が良いと思います。

       

      また、「DVI-I」端子が搭載されていて、「接続したいディスプレイにVGA端子しか付いていない!」という場合は、以下のようなDVI-I→VGAに変換して接続できるケーブルを使いましょう。

      まとめ

      というわけでザックリまとめると

      ・今の時代、DVIと言えば「DVI-D」のことなので、他の端子は無視してOKかも

      ・DVIのケーブルを買うときはDVI-D(デュアルリンク)ケーブルを買えば、大体OKかも

      という内容でした。

      以上、参考になればうれしいです!

      コメント

      1. とおりすがり より:

        参考になりました・・・
        今月より情報機器・システム関連諸々の管理者になった者です。

        DVIといったらDVI-Dしか知らなかったので、
        なんだこのケーブル!挿せねえ!!と思ったら、DVI-Aでした…
        (前職はソフトウェア開発者だったので、ハードは疎いのです)
        そんな形状もあったのかと、勉強になりました。ありがとうございます。

      2. 水色 より:

        非常に分かりやすくて素人の私にも一発で理解出来ました。
        ちょうど疑問に思っている所を全て解説してくださっていて助かりました。