DAC・アンプ・サウンドカードの違い

このページでは、

  • DAC
  • アンプ
  • サウンドカード

の違いについて紹介したいと思います!

違い

ザックリ違いを言うと、以下のようになります。

  • DAC:デジタルからアナログに変換する機能のこと。(Digital to Analog Converterの略)
  • アンプ:音を大きくする機能のこと。
  • サウンドカード:DACとアンプが搭載された機器のこと。

 

例えば、サウンドカード付きのデスクトップパソコンで図解すると

以下のようになります↓。

▲(サウンドカード付きのデスクトップパソコンでMP3を読み込んだ場合)MP3というデジタルデータをDACでアナログに変換→変換したアナログデータをアンプで増幅→それをミニジャックを経由してヘッドホンで聴く。

文章でグダグダ紹介するより、具体例を交えつつ

  • DAC
  • アンプ
  • サウンドカード

を紹介した方が分かりやすいと思うので、いくつか例を紹介したいと思います!

ここから先を読む前に、以下のページを読んでおくと、理解が進みやすいかもしれません!

参考プリメインアンプ・ヘッドホンアンプの違い

参考アクティブスピーカーとパッシブスピーカーの違い

①マザーボード(DAC+アンプ+ミニジャック)+ヘッドホン(ミニプラグ)

パソコンでmp3ファイルを再生して

マザーボード付属のミニジャック端子にヘッドホン(またはイヤホン)を挿して聴くパターンです↓。

 

ほとんどの人は、このパターンで音楽を聴いてるんじゃないかなーと思います。

 

この場合、

マザーボードに付属している「DAC」「アンプ」を使用するので、音質はあまり良くありませんが

高級なヘッドホン(またはイヤホン)を使えば、そこそこな音質まで上げれたりします!

 

高級なイヤホンの例↓。

高級なヘッドホンの例↓。

②マザーボード(DAC+アンプ+ミニジャック)+アクティブスピーカー(ミニプラグ、アンプ)

パソコンでmp3ファイルを再生して

マザーボード付属のミニジャック端子にアクティブスピーカーを挿して聴くパターンです↓。

このパターンで音楽を聴いてる人もそこそこ多いんじゃないかなー、と思います。

 

この場合、

マザーボードに付属している「DAC」「アンプ」を使用するので、音質はあまり良くありませんが

高級なアクティブスピーカーを使えば、そこそこな音質まで上げれたりします!

 

安価なアクティブスピーカーの例↓。

高級なアクティブスピーカーの例↓。

③マザーボード(DAC+アンプ)+PC内蔵アクティブスピーカー

パソコンでmp3ファイルを再生して

パソコン内蔵スピーカーで聴くパターンです↓。

ノートパソコンを使っている人で「聴ければ何でもいいや!」みたいな人は、このパターンで聴いてる人が多いんじゃないかと思います。

 

この場合、

マザーボードに付属している「DAC」「アンプ」を使用するので、音質はあまり良くありませんし

パソコンに内蔵されているスピーカーなんて、うんちレベルです。

 

つまり、音質は最悪です。

もちろん、「内臓スピーカーが高音質です!」と謳っているノートパソコンも稀にあったりするので一概には言えませんが・・。

④マザーボード(HDMI)+PCモニター内蔵アクティブスピーカー(HDMI+DAC+アンプ)

パソコンでmp3ファイルを再生して

HDMI接続しているディスプレイの内蔵スピーカーで聴くパターンです↓。

デスクトップパソコンを使っている人で「聴ければ何でもいいや」みたいな人は、このパターンで聴いてる人が多いんじゃないかと思います。

 

この場合、

マザーボードに付属している「DAC」「アンプ」を使用するので、音質はあまり良くありませんし

ディスプレイに内蔵されているスピーカーの音質なんて、うんちレベルです。

 

つまり、音質は最悪です。

もちろん、「内臓スピーカーが高音質です!」と謳っているディスプレイも稀にあったりするので、一概には言えませんが・・。

⑤内蔵サウンドカード(DAC+アンプ+ミニジャック)+ヘッドホン(ミニプラグ)

パソコンでmp3ファイルを再生して

内蔵サウンドカード付属のミニジャック端子にアクティブスピーカーを挿して聴くパターンです↓。

 

「音質を少しでも上げたいなぁ~」みたいな人は、このパターンで聴いてる人が多いんじゃないかと思います。

 

この場合、

(使用するサウンドカードの性能にもよりますが)サウンドカードに付属している「DAC」「アンプ」を使用するので、マザーボードより高音質になりがちです!

また、高級なヘッドホン(またはイヤホン)を使えば、そこそこな音質まで上げれたりします!

 

高級な内蔵サウンドカードの例↓

⑥内蔵サウンドカード(光角型ジャック)+アクティブスピーカー(光角型プラグ+DAC+アンプ)

パソコンでmp3ファイルを再生して

内蔵サウンドカード付属の光角型ジャックにアクティブスピーカーを挿して聴くパターンです↓。

 

この場合、

使用するアクティブスピーカーの性能(DAC、スピーカー自体の音質)に左右されますが、基本的にそこそこな音質が期待できます!

ちなみに、私はこの組み合わせで音楽を聴いています!

使用しているのは

  • サウンドカード:Xonar DG
  • アクティブスピーカー:GX-500HD

です!

ちなみに、「マザーボードに光角型ジャックが付いているよ!」という場合は

以下のような形で接続可能です。(サウンドカード不要)

⑦内蔵サウンドカード(光角型ジャック)+プリメインアンプ(DAC+アンプ)+パッシブスピーカー

パソコンでmp3ファイルを再生して

内蔵サウンドカード付属の光角型ジャックとプリメインアンプを繋いで、プリメインアンプからパッシブスピーカーに出力して聴くパターンです↓。

 

おそらく、この組み合わせが一番、値段の割に高音質が期待できます。

なので「高音質にしたい!」という人は、とりあえずこのパターンを検討してみると良いと思います。

 

プリメインアンプの例↓。

パッシブスピーカーの例↓。

⑧外付サウンドカード(USB+DAC+光角型ジャック)+プリメインアンプ(アンプ)+パッシブスピーカー

もはや「音質のためにここまでやるの?」という感じですが

 

パソコンでmp3ファイルを再生して

それをUSB接続で外付けサウンドカードに送ってDACで変換、それをプリメインアンプに送って増幅、それをパッシブスピーカーに流して聴くというパターンです↓。

 

「⑦と何が違うの?」

という話ですが、⑦との違いは

  • DAC:サウンドカード
  • アンプ:プリメインアンプ

という風に「それぞれが得意な部分を役割分担したら、更に高音質が期待できるんじゃね?」みたいな理屈です。

 

ちょっと僕もよくわからない領域ですし、正直「ムダじゃね?」という気もしますが

音質を追い求めたい人はぜひチャレンジしてみましょう!

 

高級な外付けサウンドカード(DAC付き)の例↓。

ちなみに、「ここまで音質にこだわるくせに音源はMP3なのかよ!」という感じですので

ここまで環境にこだわるような人は、音源も可逆圧縮(.flacなど)や非圧縮(.wav)などにしたほうが良いと思います。

音質が良い順

一般的には

⑧ = ⑦ > ⑤ = ⑥ > ① = ② > ③ = ④

=:ほぼ同じ
>:左の方が優れている

という感じの順番で、

 

まとめると、

  • ⑦と⑧
    →1番音質が良い
  • ⑤と⑥
    →2番目に音質が良い
  • ①と②
    →3番目に音質が良い
  • ③と④
    →4番目に音質が良い

みたいな感じになるのかなーと思います。

 

※もちろん、使用する機器によって順番が異なる場合もあります

まとめ

というわけで再度まとめると

  • DAC:デジタルからアナログに変換する機器
  • アンプ:音を大きくするための機器
  • サウンドカード:DACとアンプが搭載された機器

です!

 

ちなみに、音質にこだわりたいなら

・音質にこだわりたいなら「DAC」「アンプ」は、マザーボード付属のものを使わないようにする

・スピーカーは高いヤツを買う

という2点を守れば、幸せになれるかもしれません!

 

以上、参考になればうれしいです!

コメント

  1. 中山 より:

    非常にわかりやすく図解されており、オーディオ初心者の私にとって大変勉強になりました。

    このサイトに辿り着くことができて本当に助かりました。

    ありがとうございました。