パソコンで音を出したりするのに必要な「サウンドカード」。
このページでは、「サウンドカードってなに?」という人向けに
- サウンドカードとは?
- サウンドカードの選び方
を紹介したいと思います!
サウンドカードとは?
サウンドカードは、パソコンで流れる音を処理するためのパーツです。
ザックリ言うと
サウンドカード → スピーカー
という風に繋いで、パソコンの音を出したり、
マイク → サウンドカード
という風に繋いで、パソコンに音を録音したりするためのパーツです!
今の時代=サウンドカードは不要
「私のパソコンにはサウンドカードなんて付いてないけど・・?」という人が多いと思うのですが
実は、市販されているパソコンにはサウンドカードは付いていません。
「え?じゃあなんでサウンドカードがないのに音が出るの?」と思うかもしれませんが
それはマザーボードにサウンドカードの機能が搭載されているからです。
(「マザーボードにサウンド機能をオマケで付けたれ!」みたいなノリ)
ちなみに、マザーボードにサウンドカードの機能が搭載されていることを
- オンボードサウンド(略してオンボード)
- チップセット内蔵サウンド(略してチップセット内蔵)
- サウンドチップ内蔵
などと呼びます。
つまり、マザーボードが「私がサウンドカードの代わりに音を出してあげるよ!」といって音を出してくれるわけです!
ちなみに、マザーボードはグラフィックボードの代わりとしても働くことがあります!
参考:グラフィックボードとは?
サウンドカードの必要性
「じゃあサウンドカードって誰が買うの?」という話ですが
昔はマザーボードサウンドの音質が悪かったので、「高音質な音が聞きたい!」という人はサウンドカードを買うのが当たり前でした。
ですが、最近のマザーボードサウンドは、非常に高音質になってきているので「わざわざサウンドカードを買う必要ないよね。マザーボードサウンドで十分だよね。」という状況になっています。
なので、今の時代に「サウンドカードがほしい!」という人は
「マザーボードの音質じゃ我慢できない!」
「マザーボードの機能じゃ我慢できない!」
みたいな”音にこだわりがある人”だけです。
価格が高いサウンドカードは何が良い?
サウンドカードには、数千円~数万円とさまざまなグレードの商品があります。
「価格が高いサウンドカードだと具体的に何が良くなるの?」という話ですが
サウンドカードが高性能だと、
- 音質が良くなったり(使われている部品が高品質になる)
- 出力端子がノイズに強い端子にされていたり(金メッキ加工されてたり)
- 高クオリティなエフェクト機能(エコー、リバーブなど)が付いていたり
- 高クオリティな音声加工機能(女声にしたり)が付いていたり
- エコーキャンセラーが付いていたり
などのメリットがあります。
格安のサウンドカード vs マザーボードサウンド
「格安(3千円程度)のサウンドカードとオンボードサウンドってどっちの方が音質が良いの?」
という話ですが、音質はどちらもほぼ同じです。
なので「音質を良くしたい!」という人は格安のサウンドカードを購入してもほぼ無意味なので、買わないほうが良いです。
詳しくは以下ページを参考にしてみて下さい!
サウンドカードの選び方
外付タイプと内臓タイプ
サウンドカードには
- 外付けタイプ・・・おもにUSB
- 内蔵タイプ・・・おもにPCI Express X1
の2種類があります。
どちらも「音を出力したり録音したりできる」という点は同じです。
例えば、「サウンドカード」も「オンボードのサウンド機能」も付いていないパソコンは、音を出すことができませんが
そんなパソコンにサウンドカード(内蔵でも外付けでも)をつければ、音を出すことができるようになります。
なので、好きな方を買えばOKです!
2つの違いは、ザックリと以下のような感じです!
サウンドカード(外付け) | サウンドカード(内蔵) | |
---|---|---|
商品例 | ||
価格 | △ | |
入出力端子の豊富さ | △~○ | |
取り付け方法 | USB | 「PCI Express X1」が採用されているものが多い |
ノイズの乗りやすさ | ○ | ✕~○ |
場所を取るか | ✕ | ○ |
入力端子、出力端子
入力端子は、パソコンで音を録音するための端子。
例えば、マイクを挿すのに使います。
出力端子は、パソコンの音を聴くための端子。
例えば、イヤホンを挿すのに使います。
端子には主に
- ミニフォーン端子(「ミニ端子」「3.5mm端子」などとも呼ばれる)
- RCA端子
- 光デジタル出力端子
- 同軸デジタル出力端子(※高級なサウンドカードにしか搭載されてない)
の4種類があります。
イヤホンやヘッドフォンでよく使用されているのが「ミニプラグ端子」です↓。
(スマホに付いている端子は「ミニジャック端子」です)
ちなみに
- プラグ =挿すほう(オス)
- ジャック=挿されるほう(メス)
です。
なので「ミニ端子」の場合、
- ミニプラグ端子 =挿すほう(オス)
- ミニジャック端子=挿されるほう(メス)
となります。
「ミニ端子」以外の端子は、馴染みがない人が大半だと思うのですが
「ミニ端子」以外の端子は、音にこだわりがあるプロなどが使う端子なので、特にそこまで気にする必要はありません。
なので「どの端子を使うのが1番いいの?」という話ですが、
正直、どれを使っても音質に大差はないので、どれを使っても良いです。
ちなみに、それぞれの端子に互換性はありません。
例えば
- ミニ端子なイヤホンを、RCA端子に挿すことはできません。
- ミニ端子なイヤホンを、光デジタル出力端子に挿すことはできません。
という感じ。
ただ、ほとんどの端子には、変換アダプタなる商品が売られているので、こういう商品↓を使えば、異なる端子同士でも接続できます。
サラウンド機能
サラウンドとは「複数のスピーカーを設置して立体感のあるサウンドにしようぜ!」みたいな機能です。
例えば、映画館では
- 前
- 後ろ
- 横
といった感じで、いろいろな方向から音が聴こえてきて「まるで本当にその場にいるような臨場感」が味わえます。
サウンドカードのサラウンド機能を使えば、それを同じことができるようになります。
S/N比
S/N比は「どれだけノイズが少ないか」を表した数値です。
S/N比が大きいほどノイズが少なくクリアな音を再生できます。
ただ正直な話、普通の人が「ふむふむ。このサウンドカードはS/N比が大きいね。」などと違いを聞き分けることなんてほぼ不可能なので、特に気にしなくていい項目です。
出力サンプリングレート、入力サンプリングレート
サンプリングレートは、アナログ信号からデジタル信号への変換を1秒間にどれだけ行うかを示した数値です。
サンプリング周波数とも言ったりします。
サンプリングレートが大きいほど、高音質になります。
参考:サンプリングレート・ビット深度・ビットレートの意味と関係性
ただ正直な話、普通の人が「ふむふむ。このサウンドカードはサンプリングレートが高いね。」などと違いを聞き分けることなんてほぼ不可能なので、これについても特に気にしなくていい項目です。
まとめ
というわけで
・サウンドカード=パソコンで音を出すためのパーツ
・今の時代、オンボードのサウンドで十分すぎる
・なので音にこだわる人以外は、サウンドカードは不要
・サウンドカードで高音質を求めるなら価格が高いヤツを買えばいい
という記事でした!
以上、参考になればうれしいです!
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