DisplayPortのシングルモードとデュアルモードの違い

DisplayPortの

  • シングルモード
  • デュアルモード

の違いについて紹介します。

違い

結論から言うと、以下のように違います。

  • シングルモード・・・
    DisplayPortからDisplayPort信号を発信するモード  
  • デュアルモード・・・
    DisplayPortからHDMI信号を発信するモード
    (厳密に言うとHDMI信号ではなくてTMDS信号と呼ぶのですが、別に気にしなくて大丈夫です・・)

    HDMIとDisplayPort → もともと互換性がなかった

    もともと、HDMI(DVI)とDisplayPortには互換性がありませんでした。

    なので、DisplayPortからHDMI(DVI)に変換することができませんでした。

     

    そんな状況に「それじゃ不便だよね」ということで、DisplayPort 1.3から「デュアルモード」という機能が追加され、DisplayPortからHDMI信号を発信できるようになりました。

    なので、「デュアルモード」に対応している端子から出力する場合は、以下のような変換ケーブルでHDMIやDVIとして出力することができます。

     

    逆に、HDMI(DVI)→DisplayPortに変換することはできません。
    (「デュアルモード」で互換性があるのは、DisplayPort→HDMI(DVI)の場合のみです)

    ちなみに、「デュアルモード」はDisplayPort 1.3のオプションです。

    なので、DisplayPort 1.3だからと言って「デュアルモード」に対応しているとは限りません。

    なぜ対応していない場合があるかというと、デュアルモードに対応する場合、HDMIのロイヤリティを支払わなければいけないからです。(なので「デュアルモードに対応するくらいだったらHDMI端子をもう1個付けたろ!」みたいな対応をしているメーカーもあったりします)

    ですが、実際はほとんどのメーカーが「デュアルモード」に対応しているようです。

    「デュアルモード」に対応していないような古いバージョンのDisplayPortでも、以下のようなアクティブタイプの変換ケーブルを使えば、HDMIやDVIに変換できたりします↓。

    詳しくは以下のページをごらんください。

    参考DisplayPortのアクティブとパッシブの違い|メリット・デメリット

    ロゴの違い

    「シングルモード」と「デュアルモード」で

    以下のようにロゴが異なります。

    ▲「シングルモードに対応してますよ!」

    という意味のDisplayPortロゴ

    ▲「デュアルモードに対応してますよ!」

    という意味のDisplayPortロゴ(左に+記号が2つ付いています)

     

    ちなみに、DisplayPortを開発しているVESAという団体は

    「シングルモードの場合はこっちのロゴを使ってね!
    デュアルモードの場合はこっちのロゴを使ってね!」

    と周知していますが、ほとんどのメーカーはこの告知を無視しているのが現状です。

    なので、このロゴを覚えてもあんまり意味がないかもしれません。

     

    ↓の画像はEIZOのディスプレイのDisplayPortですが

    このようにEIZOではDisplayPortのロゴがしっかり表記されています。

    ▲EIZOのディスプレイ。(さすが業界トップのディスプレイメーカー。きちんとルールを守っています。)

     

    逆に、EIZO以外の多くのメーカーは

    • DP
    • DP-IN

    など文字の表記のみです↓。

    ▲LGのディスプレイ。(このように多くのメーカーでは文字表記のみでロゴは表記していません。)

    ただ、正直な話、DisplayPortのロゴってひと目で「DisplayPortだな」って分かりづらいロゴなので、むしろ「DP」などの文字で表記されていたほうが親切だよなーって感じがしますよね。

    DisplayPortのロゴなんて、ほとんどの人は「そんなの知らねーよ」って感じでしょうし。

    まとめ

    というわけで最初の結論に戻りますが

    • シングルモード・・・
      DisplayPortからDisplayPort信号を発信するモード  
    • デュアルモード・・・
      DisplayPortからHDMI信号を発信するモード

    という内容でした!

    以上、参考になればうれしいです!

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