「CPU」と「GPU」の違いについて紹介します。
違い
結論からいうと
- CPU(Central Processing Unit):
→パソコンの脳ミソ
(このパーツによってパソコンの全体的な処理速度が決まる)
- GPU(Graphics Processing Unit):
→パソコンの映像をディスプレイに映し出すための脳ミソ
(このパーツによってパソコンのグラフィックの描写能力が決まる)
という違いがあります。
CPUとGPU → 必ず搭載されている
CPUがなければパソコンで処理ができません。
GPUがなければパソコンの映像をディスプレイに描画することができません。
なのでCPUとGPUは、すべてのパソコンに必ず搭載されています。
CPUとGPUの性能が高いと?
性能については
- CPUの性能が高ければ・・・PCをサクサク動かせる
- GPUの性能が高ければ・・・PCで高画質なゲームなどをサクサク動かせる
という違いがあります。
なので、
- CPU:
→基本的どんな人にとっても性能が高いに越したことはない
- GPU:
→「高負荷なゲームなどをプレイしない人」にとっては、高性能なGPUは不要
(むしろ高性能なGPUを取り付けるとムダに電気代が高くなるので、取り付けないほうが良い)
みたいな感じになります。
GPUの搭載場所
GPU=CPUに内蔵されている
最近(2010年くらいから)のパソコンでは、CPUにGPUが統合されています。
なので、GPUというパーツ単体がパソコンに内蔵されているわけではありません(CPUの中にGPUがあります)。

▲今現在のグラフィックボードを積んでいない廉価版のパソコンでは、CPUに内蔵されたGPUがディスプレイへの描画を行います。
昔)GPU=マザーボードに内蔵されていた
昔(2010年以前くらいまで)のパソコンでは
マザーボードのチップセットにGPUが内蔵されていました。

▲昔(2011年以前くらい)は、マザーボードのチップセットに内蔵されたGPUが、ディスプレイに描画していました。
グラフィックボード=GPUが内蔵されている
グラフィックボードを搭載した場合には
グラフィックボードの内蔵GPUが仕様され、CPUの内蔵GPUは使用されません↓。

▲グラフィックボードを搭載した場合は、グラフィックボードの内蔵GPUが使用されます。(この場合、CPU内蔵のGPUは使用できないのが一般的です。)
ただし、マザーボードによっては
- CPUの内蔵GPU
- グラフィックボードの内蔵GPU
の両方から出力可能なものもあったりします↓。

▲マザーボードによっては、BIOS(UEFI)から「iGPU Multi-Monitor」などの設定を有効にすると、マザーボードとグラフィックボードの両方から出力が可能にできたりします。
また、パソコンによっては
「グラフィックボードを搭載することを前提にしているのでCPUにGPUが内蔵されていないよ!」
みたいなものもあります↓。

▲ハイエンドモデルのパソコンだと、このように「グラフィックボード搭載前提だよ!」みたいな仕様になっていることがあります。
ちなみに、メモリの使用方法についても以下のように異なります。
- グラフィックボードの内蔵GPUを使用した場合:
→グラフィックボードに搭載されているビデオメモリが使用される
- CPU内蔵のGPUを使用した場合:
→パソコンのメインメモリが使用される
CPU内蔵のGPUを使用した場合、パソコンのメインメモリが使用されるので、高解像度の動画・ゲームをした場合は一気にメモリが消費されます。(それに伴ってパソコンの動作が遅くなることがあります。)

以上、参考になれば嬉しいです!
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