マザーボードとは?かしこい選び方を紹介します!

パソコンに無くてはならないパーツの1つである「マザーボード」。

 

このページでは、「マザーボードって何?」という人向けに

  • マザーボードとは?
  • マザーボードの選び方

について紹介したいと思います!

マザーボードとは?

▲これがマザーボード。マザーボードにいろいろなパーツをくっ付けていくとパソコンが完成します。

マザーボードは、全てのパーツを1つにまとめるためのパーツです。

土地がないと家が建てれないように、マザーボードがないとパソコンは作れません!

マザーボード=パソコンの司令塔

マザーボードはパソコンの司令塔です。

パソコンの電源が入ると、まずマザーボードに通電され、マザーボードは以下のような指示を出します。

マザーボード「CPUよ、HDD(SSD)からOSを立ち上げなさい。」

CPU「わかりました。」

CPU「おーいHDD、お前のところからOSを読みこませてくれ―」

HDD「了解」

CPU「おーいメモリー、お前のところに計算結果を保存させてくれー」

メモリー「了解」

CPU「おーいグラフィックボード、ディスプレイに描写頼むわー」

グラフィックボード「了解」

 

つまり、実際に仕事するのはCPUですが、司令塔はマザーボードというわけです!

マザーボードの選び方

選ぶポイントはいくつかあります。

順番に見ていきましょう!

フォームファクタ

フォームファクタとは、「マザーボードの大きさ」を定めた規格のことです。

▲フォームファクタはマザーボードの大きさのこと。

 

「そもそもマザーボードが大きくなると何が変わるの?」という話ですが、

マザーボードが大きくなると、拡張性が高くなります!

 

例えば、

  • メモリーを挿すスロットが多くなったり
  • I/Oパネルが充実したり(後述しています)
  • サウンドカード・グラフィックボード・地デジチューナーなどを挿すための拡張スロットが多くなったり(後述しています)
  • CPUを2個取り付けれたり
  • USBコネクタ(穴)の数を増やしたり
  • 光学ドライブの数を増やしたり
  • SDなどのカードリーダードライブを増設したり

という感じで、拡張性が高くなります!

 

フォームファクタの規格は、大きく分けて以下の6つがあります。(上から順に大きい順です)

  • Extended ATX(305mm×330mm)
    →超大型。サーバーやワークステーション向け。(CPUを2個取り付けれたり)
  • ATX(305mm×244mm)
    →大型。拡張性が高いPCがほしい人向け。(2番人気の規格です)
  • MicroATX(244mm×244mm)
    →普通。そこそこなPCがほしい人向け。(1番人気の規格です)
  • Mini ITX(170mm×170mm)
    →小型。小さいPCがほしい人向け。
  • Nano ITX(120mm×120mm)
    →超小型。とにかく小さいPCがほしい人向け。
  • Pico ITX(100mm×100mm)
    →超小型。とにかく小さいPCがほしい人向け。

例えば、

「パーツの増設をするつもりはない!」

「拡張性なんていらない!」

という人は、小さめのマザーボードを選びましょう!

 

逆に、

「パーツを増設したい!」

「拡張性がほしい!」

という人は、大きめのマザーボードを選びましょう!

チップセット

マザーボードの性能は、チップセットで決まります。

▲チップセットはマザーボード上にあります。

 

「チップセットって何?」という話ですが、チップセットはマザーボードの頭脳みたいなものです。

マザーボードとの関係は

  • マザーボード=司令塔
  • チップセット=司令塔の中にいる1番偉い人

みたいな感じです。

つまり、実質的にあれこれ指示しているのはチップセットということです!

▲チップセットのイメージ。(自分では動けないので指示だけ出す)

 

チップセットの性能が良ければ

  • 最新のCPUを搭載できたり
  • 最新のメモリーを搭載できたり
  • 最新のSATA規格を搭載できたり
  • BIOSからRAIDが構築できたり

と、最新のパーツや機能を使えるようになります!

つまり、「頭の良い指導者じゃないと、優秀なパーツたちは言うことをきかない」みたいなイメージです!

 

★★★

次に「チップセット製造メーカー」と「マザーボードメーカー」の関係について説明します。

チップセットを製造しているのは、

  • Intel
  • AMD

の2社なのですが、この2社が、例えば「あたらしくAというチップセット作ったよー!」と言うと、

各マザーボードメーカーが「私のところにチップセットAを売って!」と言ってチップセットAを買い取り、チップセットAを元にマザーボードを作ります。

 

例えば、チップセットA

  • CPUは「Core i7 ○○○シリーズ」を搭載できる
  • メモリは「DDR4」を搭載できる
  • SATAは「SATA6.0」を搭載できる
  • RAIDをBIOSで構築できる

みたいな仕様だとすると、

 

チップセットAの仕様に合わせて各マザーボードメーカーは

  • CPUスロットはここに配置しよう!
  • メモリ(DDR4)のスロットはここに配置しよう!メモリのスロットは4個つけよう!
  • SATA端子はここに配置しよう!SATA端子は4個つけよう!
  • 価格を抑えるために「RAIDをBIOSで構築できる」機能は省こう!

みたいに仕様を決めて、マザーボードを作るわけです。

他にも「グラフィックボードを2枚挿せるようにして、ゲームを快適に動かせるようにしよう!」みたいな、「マジかよ」と言いたくなるような仕様のマザーボードがあったりします。

ちなみに、グラフィックボードを2枚挿せるようにする機能のことを

SLI機能(nVidia製のグラフィックボード2枚挿し)
CrossFire機能(AMD製のグラフィックボード2枚挿し)

などと言ったりします。

ちなみに「マザーボードにCPUをくっ付けるための穴の形状のこと」をソケットと呼ぶのですが、

チップセットによって取り付けれるCPUのソケットが決まります。

 

要するに、

チップセットが高性能だと、パーツ次第で、パソコンのレベルを99まで上げることができるけど、

チップセットが低性能だと、(高性能なパーツを装備できないので)パソコンのレベルを40までしか上げれない

みたいな話です!

 

なので、できるかぎり、高性能なチップセットが内蔵されたマザーボードを買うようにしましょう!

ちなみに、チップセットの性能は、(基本的に)最新であればあるほど高性能になっていきます。

なので、できる限り最新のチップセットが内蔵されたマザーボードを買うようにしましょう!

I/Oパネル

マザーボードにある、

  • USB
  • イヤフォン端子
  • LAN端子
  • eSATA

などの接続端子が密集した部分のことを「I/Oパネル」と呼びます↓。

▲マザーボードのI/Oパネル部分が、パソコンの背面部分になります。

I/Oパネル = Input/Outputパネル = 入出力パネルという意味

 

I/Oパネルの仕様は、

「USB端子をたくさんつけよう!」

「eSATA端子を付けてみよう!」

という風にマザーボードメーカーが決めます。

なので、同じチップセットでも、マザーボードメーカーによってI/Oパネルの仕様が違ったりします。

また、同じマザーボードメーカーで、同じチップセットを使っているマザーボードでも、I/Oパネルの仕様が違う商品があったりします。(「高級版」と「廉価版」という感じで売ってたりします)

 

というわけで

I/Oパネルの仕様は、パソコンの利便性を直接左右する重要な部分なので、「このマザーボードにはどういう端子が付いているのかな?」というふうに購入する前に確認するようにしましょう!

拡張スロットの数

拡張スロットとは、

  • PCI-Express 1X
  • PCI-Express 4X
  • PCI-Express 8X
  • PCI-Express 16X

などのスロットのことを言います。

▲PCI-Expressの端子。X1,X4,X8,X16と種類によって長さが違います。

 

これらの拡張スロットには、

  • サウンドカード(音を良くするためのパーツ)
  • グラフィックボード(映像を描画するためのパーツ)
  • TVチューナーカード(テレビを観るためのパーツ)

などを挿すことができます。

 

フォームファクタが小さいマザーボードだと、拡張スロットの数が少なくなります。

なので、あとから

「サウンドカードを追加したい!」

「グラフィックボードを追加したい!」

「TVチューナーカードを追加したい!」

ということになるかもしれない場合は、事前に「拡張スロットがいくつ付いているか?」を確認してからマザーボードを選びましょう!

まとめ

というわけで、

・マザーボードは、パソコンのパーツを1つにまとめるためのパーツであり、パソコンの司令塔でもある!

・マザーボードのフォームファクタによって、拡張性の高さが決まる!
(「装備できる武器の種類が増える」みたいなイメージ)

・マザーボードのチップセットによって、マザーボードの性能が決まる!
(「レベルアップできる上限が決まる」みたいなイメージ)

・I/Oパネルが豊富だと、パソコン生活が便利になる!

・拡張スロットの数が多いと、いろいろなパーツを後付できる!

という記事でした!

 

以上、参考になればうれしいです!

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