パソコンに無くてはならないパーツの1つである「マザーボード」。
このページでは、「マザーボードって何?」という人向けに
- マザーボードとは?
- マザーボードの選び方
について紹介したいと思います!
マザーボードとは?
マザーボードは、全てのパーツを1つにまとめるためのパーツです。
土地がないと家が建てれないように、マザーボードがないとパソコンは作れません!
マザーボード=パソコンの司令塔
マザーボードはパソコンの司令塔です。
パソコンの電源が入ると、まずマザーボードに通電され、マザーボードは以下のような指示を出します。
マザーボード「CPUよ、HDD(SSD)からOSを立ち上げなさい。」
CPU「わかりました。」
CPU「おーいHDD、お前のところからOSを読みこませてくれ―」
HDD「了解」
CPU「おーいメモリー、お前のところに計算結果を保存させてくれー」
メモリー「了解」
CPU「おーいグラフィックボード、ディスプレイに描写頼むわー」
グラフィックボード「了解」
つまり、実際に仕事するのはCPUですが、司令塔はマザーボードというわけです!
マザーボードの選び方
選ぶポイントはいくつかあります。
順番に見ていきましょう!
フォームファクタ
フォームファクタとは、「マザーボードの大きさ」を定めた規格のことです。
「そもそもマザーボードが大きくなると何が変わるの?」という話ですが、
マザーボードが大きくなると、拡張性が高くなります!
例えば、
- メモリーを挿すスロットが多くなったり
- I/Oパネルが充実したり(後述しています)
- サウンドカード・グラフィックボード・地デジチューナーなどを挿すための拡張スロットが多くなったり(後述しています)
- CPUを2個取り付けれたり
- USBコネクタ(穴)の数を増やしたり
- 光学ドライブの数を増やしたり
- SDなどのカードリーダードライブを増設したり
という感じで、拡張性が高くなります!
フォームファクタの規格は、大きく分けて以下の6つがあります。(上から順に大きい順です)
- Extended ATX(305mm×330mm)
→超大型。サーバーやワークステーション向け。(CPUを2個取り付けれたり)
- ATX(305mm×244mm)
→大型。拡張性が高いPCがほしい人向け。(2番人気の規格です)
- MicroATX(244mm×244mm)
→普通。そこそこなPCがほしい人向け。(1番人気の規格です)
- Mini ITX(170mm×170mm)
→小型。小さいPCがほしい人向け。 - Nano ITX(120mm×120mm)
→超小型。とにかく小さいPCがほしい人向け。 - Pico ITX(100mm×100mm)
→超小型。とにかく小さいPCがほしい人向け。
例えば、
「パーツの増設をするつもりはない!」
「拡張性なんていらない!」
という人は、小さめのマザーボードを選びましょう!
逆に、
「パーツを増設したい!」
「拡張性がほしい!」
という人は、大きめのマザーボードを選びましょう!
チップセット
マザーボードの性能は、チップセットで決まります。
「チップセットって何?」という話ですが、チップセットはマザーボードの頭脳みたいなものです。
マザーボードとの関係は
- マザーボード=司令塔
- チップセット=司令塔の中にいる1番偉い人
みたいな感じです。
つまり、実質的にあれこれ指示しているのはチップセットということです!
チップセットの性能が良ければ
- 最新のCPUを搭載できたり
- 最新のメモリーを搭載できたり
- 最新のSATA規格を搭載できたり
- BIOSからRAIDが構築できたり
と、最新のパーツや機能を使えるようになります!
★★★
次に「チップセット製造メーカー」と「マザーボードメーカー」の関係について説明します。
チップセットを製造しているのは、
- Intel
- AMD
の2社なのですが、この2社が、例えば「あたらしくAというチップセット作ったよー!」と言うと、
各マザーボードメーカーが「私のところにチップセットAを売って!」と言ってチップセットAを買い取り、チップセットAを元にマザーボードを作ります。
例えば、チップセットAが
- CPUは「Core i7 ○○○シリーズ」を搭載できる
- メモリは「DDR4」を搭載できる
- SATAは「SATA6.0」を搭載できる
- RAIDをBIOSで構築できる
みたいな仕様だとすると、
チップセットAの仕様に合わせて各マザーボードメーカーは
- CPUスロットはここに配置しよう!
- メモリ(DDR4)のスロットはここに配置しよう!メモリのスロットは4個つけよう!
- SATA端子はここに配置しよう!SATA端子は4個つけよう!
- 価格を抑えるために「RAIDをBIOSで構築できる」機能は省こう!
みたいに仕様を決めて、マザーボードを作るわけです。
他にも「グラフィックボードを2枚挿せるようにして、ゲームを快適に動かせるようにしよう!」みたいな、「マジかよ」と言いたくなるような仕様のマザーボードがあったりします。
ちなみに、グラフィックボードを2枚挿せるようにする機能のことを
・SLI機能(nVidia製のグラフィックボード2枚挿し)
・CrossFire機能(AMD製のグラフィックボード2枚挿し)
などと言ったりします。
チップセットによって取り付けれるCPUのソケットが決まります。
要するに、
チップセットが高性能だと、パーツ次第で、パソコンのレベルを99まで上げることができるけど、
チップセットが低性能だと、(高性能なパーツを装備できないので)パソコンのレベルを40までしか上げれない
みたいな話です!
なので、できるかぎり、高性能なチップセットが内蔵されたマザーボードを買うようにしましょう!
なので、できる限り最新のチップセットが内蔵されたマザーボードを買うようにしましょう!
I/Oパネル
マザーボードにある、
- USB
- イヤフォン端子
- LAN端子
- eSATA
などの接続端子が密集した部分のことを「I/Oパネル」と呼びます↓。
I/Oパネルの仕様は、
「USB端子をたくさんつけよう!」
「eSATA端子を付けてみよう!」
という風にマザーボードメーカーが決めます。
なので、同じチップセットでも、マザーボードメーカーによってI/Oパネルの仕様が違ったりします。
また、同じマザーボードメーカーで、同じチップセットを使っているマザーボードでも、I/Oパネルの仕様が違う商品があったりします。(「高級版」と「廉価版」という感じで売ってたりします)
というわけで
I/Oパネルの仕様は、パソコンの利便性を直接左右する重要な部分なので、「このマザーボードにはどういう端子が付いているのかな?」というふうに購入する前に確認するようにしましょう!
拡張スロットの数
拡張スロットとは、
- PCI-Express 1X
- PCI-Express 4X
- PCI-Express 8X
- PCI-Express 16X
などのスロットのことを言います。
これらの拡張スロットには、
- サウンドカード(音を良くするためのパーツ)
- グラフィックボード(映像を描画するためのパーツ)
- TVチューナーカード(テレビを観るためのパーツ)
などを挿すことができます。
フォームファクタが小さいマザーボードだと、拡張スロットの数が少なくなります。
なので、あとから
「サウンドカードを追加したい!」
「グラフィックボードを追加したい!」
「TVチューナーカードを追加したい!」
ということになるかもしれない場合は、事前に「拡張スロットがいくつ付いているか?」を確認してからマザーボードを選びましょう!
まとめ
というわけで、
・マザーボードは、パソコンのパーツを1つにまとめるためのパーツであり、パソコンの司令塔でもある!
・マザーボードのフォームファクタによって、拡張性の高さが決まる!
(「装備できる武器の種類が増える」みたいなイメージ)
・マザーボードのチップセットによって、マザーボードの性能が決まる!
(「レベルアップできる上限が決まる」みたいなイメージ)
・I/Oパネルが豊富だと、パソコン生活が便利になる!
・拡張スロットの数が多いと、いろいろなパーツを後付できる!
という記事でした!
以上、参考になればうれしいです!
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