Windows Sonic for Headphonesとは? | Windows10標準のバーチャルサラウンド機能!

Windows10には、「Windows Sonic for Headphones」というバーチャルサラウンド機能が標準装備されています。

(2017年4月11日の「Creators Update」と呼ばれるアップデートより)

 

こいつです↓。

▲スピーカーのアイコンを右クリック → 立体音響(オフ) → Windows Sonic for Headphones

 

このページでは、「Windows Sonic for Headphones」について紹介したいと思います!

Windows Sonic for Headphonesとは?

Windows Sonic for Headphonesは、

ステレオ環境で、サラウンド音源を、サラウンドっぽく聴くための機能

です。

 

例えば、パソコンで5.1chに対応した映画を見るとします。(Netflixなどで)

 

すると通常は

パソコン  USB DAC  AVアンプ
            ├→ フロントスピーカー
            ├→ センタースピーカー
            ├→ リアリピーカー
            └→ ウーファー

→:USBケーブル
→:光デジタルケーブル
→:RCAケーブル

みたいに繋がないと、サラウンドを楽しめません。

 

ですが、「Windows Sonic for Headphones」をONにすれば

パソコン → ヘッドホン

という風につなぐだけで、ヘッドホンで”サラウンドっぽい音”を楽しむことができます。

 

ステレオ環境でサラウンドを再現することを「バーチャルサラウンド」などと呼んだりしますが

要するに「Windows Sonic for Headphones」は、Windows環境で「バーチャルサラウンド」を楽しむための機能ということです。

参考バーチャルサラウンドとは?

デバイスごとに設定できる

Windows Sonic for Headphonesは、デバイスごとに設定できます。

例えば

  • ミニジャックで聴くときはサラウンドにしよう
  • 光デジタルで聴くときは普通に(ステレオ)聴こう

みたいに、デバイスごとに設定できます。

 

以下、設定の流れです。

  1. スピーカーのアイコンを右クリック → サウンドを選択する
  2. 「再生」タブを開く
  3. デバイスをダブルクリックする
  4. 「立体音響」タブを開く
  5. 「立体音響方式」を「Windows Sonic for Headphones」に変更する

サラウンドをよく使う人は、常にONにしておいても良いと思いますが

ソフトによっては音が変になるかもしれないので、使わないときはOFFにしておいたほうが良いかもしれません。

ステレオ音源=Windows Sonic for Headphonesの機能は働かない

Windows Sonic for Headphonesは、

ステレオ環境で、サラウンド音源を、サラウンドっぽく聴くための機能

です。

 

なので、ステレオ音源の場合は、Windows Sonic for Headphonesの機能は働きません。(機能をONにしても音は変わりません。)

foobar2000などの音楽ソフトで音楽を聴いていて、「バーチャルサラウンドにならないんだけど?」と疑問に思う人がいるかもしれませんが、それが普通です。

ソフトを起動する前にONにしておく

私が試したところ、「Windows Sonic for Headphones」をONにした状態で再生ソフトを起動しないと、バーチャルサラウンドが有効にならないようです。

(例えば、すでに再生ソフトを起動した状態で、「Windows Sonic for Headphones」をONにしても、バーチャルサラウンドが有効にならないみたいです。)

 

ただし、「Windows Sonic for Headphones」をOFFにするときは、ソフトを起動したままでも、バーチャルサラウンドが無効になるようです。おそらくですが。

Dolby Atmos for Headphonesとは?

設定項目をよく見ると「Windows Sonic for Headphones」以外に

「Dolby Atmos for Headphones」という項目があることに気づくと思います↓。

 

これは、Dolby社が作った「バーチャルサラウンド」機能です。

 

「Windows Sonic for Headphonesと何が違うの?」という話ですが

どちらも「バーチャルサラウンドを楽しめる」という点は同じです。

違うのは「ステレオ環境でサラウンドを楽しむために、いかにしてサラウンドな音源からサラウンドちっくな音に加工するか」という技術です。

 

あと値段も違います。

「Windows Sonic for Headphones」は無料ですが

「Dolby Atmos for Headphones」は有料です。(最初の30日間は無料、その後は1,650円が必要)

ちなみにですが

  • Dolby社:音響記録・再生技術の研究、開発する会社
  • Microsoft社:ソフトウェアを開発・販売する会社

なので、「どっちのほうがサラウンドに特化してるの?」というと、「そりゃDolbyの方が良いんじゃね?」という感じなので「Dolby Atmos for Headphones」のほうが音は優れているかもしれません。(あくまでの私の想像ですが。)

まとめ

というわけでまとめると

Windows Sonic for Headphonesは、ステレオ環境で、サラウンド音源を、サラウンドっぽく聴くための機能!

  • Windows Sonic for HeadphonesをONにした状態で、サラウンド音源を聴くと・・・
    →ヘッドホンなどのステレオ環境でサラウンド(っぽい音)を楽しめる!
  • Windows Sonic for HeadphonesをONにした状態で、ステレオ音源を聴くと・・・
    →音に変化はない

という内容でした!

 

以上、参考になればうれしいです!

 

 

関連:

バーチャルサラウンドをパソコンで聴くには? | デバイスや再生ソフトの設定を紹介!(2/2)
前回のページ(パソコンでバーチャルサラウンドを聴くには? | 基本的なことを紹介します!(1/2))では 「バーチャルサラウンドはデバイスや再生ソフトできちんと設定しないとうまく動作しないよ!」 みたいな内容を紹介しました。 その次のステッ

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